「在庫は悪」から
「在庫はメリット」へ。
僕は前職で、繊維系の専門商社で営業をしていた。製品を作ってくれる工場と、製品をほしいお客様を取り持つ仕事だった。自社製品を持たないため付加価値を高めることが難しく、利益を上げづらい営業形態だったため、自社製品のあるメーカーの営業に興味を持つように。そんな時キャブの存在を知った。前職では注文を受けてから生産や加工を行う受注生産で、在庫はなるべく持たないよう引き取り期限を決めていた。アパレル繊維業界では「在庫は悪」が常識だと思っていた。一方キャブでは大量の在庫を持つことでお客様にメリットを感じていただき、商売の強みにしている。同業界でありながら、まったく逆の発想でビジネスを展開していることに可能性を感じたことが入社の決め手になった。
繊維系の専門商社で6年弱営業職を経験。「在庫肩代わりビジネス」を行うキャブに可能性を感じ、入社を決めた。生地に関する知見など、前職の経験をキャブでもフル活用。休日はジムやフットサルで体を動かしたり、妻とゆっくり夕ご飯を楽しむことが多いそう。影響を受けた有名人は本田圭佑。
お客様が気にしているのは、
“そこ”じゃない。
僕が目指すのは、できる限りズレない営業。お客様が求めているサービスと、こちらの案内にズレがあると売れないが、逆にハマる提案ができればすんなり話がまとまる。それを実感したのは、ある大手学生服メーカーでの出来事。学園祭のクラスTシャツ用にと、色数の豊富さや品質の良さをアピールし続けていたが、あまりご発注をいただけていない状況だった。ある時、お客様との会話の中で、学園祭はどの高校も同じ時期に開催されるため、Tシャツの納品作業を手間に感じていることを知った。そこで、Tシャツの畳み納品やクラスごとにまとめる作業もこちらで対応できることを伝えると、お客様の反応が変わった。手間をかけず取り扱い商品を増やせることをメリットに感じてもうことができ、結果、お客様を通じて複数の高校から注文を受けることができたのだ。
提案の引き出しをもっと増やしていきたい。
「お客様の目線に立て」とは営業するうえで必ず言われることだけど、実際にはこれがやはり難しい。僕たちのお客様の先には、さらにお客様がいる。先程の例であれば、学生服メーカーの先に高校がある。尊敬している先輩、山本秀司さんはお客様がさらにその先のお客様に、キャブの良さをプレゼンしやすいように要点を伝えるのがすごくうまい。僕もお客様の話を聞いて「それならこんな加工がいいかな」とか「あの商品が合いそうだな」とか、パッと思い浮かべて答えられる“瞬発力”をもっともっと上げていきたい。目標は大きく、「売上ナンバーワン営業」。そのために、スピード感や提案の多彩さを磨いていこうと思う。