キャブ株式会社Recruiting

キャブがつなげた思い出のストーリー

名も知らぬ君は、
ずっと側にいた。

 「キャブ? 聞いたことない会社ねえ」内定をもらった第一志望の社名に、両親はちょっと不安そうな顔をした。父はエンジニア、母も同じ会社で人事をしていた。二人の会社は、誰もが知る大手メーカーだ。

 毎年数百人規模で総合職採用を行う大手企業に対し、その年のキャブの採用人数はたった3人。会社の事業内容や財務状況についても説明したけど、両親の持つ基準では、娘が選んだ会社の価値を測りかねているようだった。それでも、いつも私が決めたことには基本的に口出しをせず支持してくれる二人だ。きっと心のどこかで不安に思っていたんだろうけど、「愛奈の決めたことなら」と背中を押してくれた。

入社後、実家に帰省していた時のこと。庭に干された洗濯物を何気なく眺めていた。母のパート先のスポーツジムの制服のタグに、見慣れたロゴが付いている。「お母さん、これ、うちの商品だよ!」「ええ? そうなの?」実家のタンスを漁ると出るわ出るわ……。市民マラソンの参加記念Tシャツも、私が高校時代に好きだったロックバンドのパーカーも、中学で在籍していた駅伝部・陸上部の練習用Tシャツもそうだった。なんと、両親が「知らない会社」と思っていたキャブの製品は、私が入社する何年も前から家族全員が持っていたのだ。

 人が何かを買う時、「クルマだったらここ、時計だったらここ」というようにメーカーをしっかり意識して選択することがわりと多いと思う。服だってそうだ。ファッション好きだったら、お気に入りのブランドでクローゼットが埋め尽くされている人もいるんじゃないかな。でも、キャブの自社ブランド「United Athle」の場合、ブランドの名前を家族の誰も認識していなかったのにも関わらず、私たちの生活に馴染んでいた。

 それに、商品をBtoCで直接販売していないからこそ、仕掛け方次第でビジネスを広げていけるのは、営業としてとても面白い。父は、私が入社1年目から一人前として扱われ、仕事を任されていることに驚いていた。「この前ね、大きなイベントのブルゾンを大量受注できたんだ。そのブルゾンが、一瞬だけどニュース番組に映ったんだよ!」大手企業で、先輩や上司の補助業務からキャリアを積んできた父からすると、新人がいきなり現場へ放り出されるなんて信じられないことのようだった。でも、私が楽しそうに仕事の話をするのを、目を細めて聞いてくれていた。

 気がつくと、両親はUnited Athleのファンになっていた。今では一家揃ってキャブの製品を愛用していて、なんなら親戚にも勧めているくらい。「デザインがシンプルだから年齢を選ばないし、インナーにちょうどいいのよ。作りも量販店のものに比べて、すごくしっかしているし」とは母の弁。自分が勤める会社の製品を家族に認めてもらえるのは、やっぱりうれしい。

 United Athleは10年前に比べてずいぶん出荷量が増えて、アマゾンでも買えるなど一般消費者にも知られるようになってきた。最近は、ファッション系YouTuberが「無地Tシャツ格付け」みたいな企画で、国内ブランドで唯一United Athleを取り上げて評価していたらしい。そうやって有名になるのもうれしいけど、「いつの間にか、さりげなくみんなの生活に馴染んでいる」っていうのも、United Athleらしいんじゃないかなぁとも思ったりしている。

諸富 愛奈MOROTOMI Aina

 親元を離れ、現在は青山通りオフィスに勤務する諸富。「3歳ごろまでしゃべらない子」だったそうだが、今では帰省のたび、お酒を交わしながらキャブでの仕事体験を両親に話すそう。いつか、ベテランの女性営業リーダーのように億単位の売上を上げられる一大案件を手掛けることが目下の目標だ。