キャブ株式会社Recruiting

キャブ仕事図鑑

億単位のジャッジを
任される緊張感が、
僕を成長させてくれた。

生産田林 佳憲
企画生産統括部

在庫を適正に管理し、
会社の利益に貢献する仕事。

 僕は企画生産統括部に所属し、生産業務に携わっている。企画職が開拓したサプライヤー(海外の協力生産工場)に対して、生産数量や発注金額の交渉をし、会社が常にお客様の発注に応えられる在庫を保てるよう管理する役割を担っている。コロナ前は月1回海外出張していたが、現在は主に電話、メール、チャット、ビデオ会議などで交渉を行っている。キャブは受注生産ではなく見込み生産のため、直近3年間や前年同時期などのデータを見ながら、半年〜1年先の需要を予測し、適正量を発注することが一番の肝。欠品による機会損失を防ぎつつ、在庫超過にならないよう、生産をコントロールするのはこの仕事の醍醐味でもあり、難しいところでもある。

Profile

 大学卒業後、オーストラリアへのワーキングホリデーやフリーター期間を経て入社。1年間営業職を経験し、生産職へ異動。以降現職。趣味は洗車。休日に各種洗剤を使って車を手洗いしている時が至福の時だという。飛行機の座席でも省スペースで使いやすいトラックボールのマウスは、出張族の必需品。

「お前がいいと思うなら」という
言葉の重みを感じて。

 生産職は、社員の中でも社長と接する機会が多いポジションだ。Tシャツは1枚あたりの生産額は少額でも、数十万着の発注ともなれば全体の金額は数千万から億単位になる。そのため、週に3〜4回は社長に電話で在庫状況を報告している。とは言え、よほどのことがなければ、社長は「お前がいいと思うならそれでいこう」と僕の判断を尊重してくれる。だからこそ、「最終的には社長がジャッジしてくれるから、これくらいでいいかな」という甘い判断はできない緊張感がある。自分の働きが売上に影響するのは営業職も同じだが、生産職の方が金額のインパクトが大きい。一社員が扱う数字としてはかなりヘビーな額を任されている分だけ、一つひとつの交渉に対して常に真剣に臨んでいる。

なんだ社長も失敗するんだ。
僕も失敗していいんだ。

 以前は「会社から大きな数字を預かっているのだから失敗できない」という思いが強すぎて完璧主義に陥り、サプライヤーへ言いたいことが言えない時期もあった。そんな時、社長に同行し、あるサプライヤーとの交渉へ臨むことに。まず僕が一人で交渉したが折り合わなかったため、社長にお願いすることにした。当然「社長が行けばうまくいく」と思っていたのだが、交渉は決裂。「えっ、社長でも失敗するんだ」と驚いた。「尊敬する社長ですら、入念に事前準備をして臨んでもダメな時はダメなんだ。だったら、経験の浅い僕が失敗するのは当たり前じゃないか」と、一気に肩の力を抜くことができた。おかげで今は社長や常務から「ちょっと落ち着け」と、なだめられることもあるくらい(笑)、失敗を恐れず思いっきり挑戦できている。