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United Athle製品の安全対策
-消費者に安心・安心な製品を提供するために-

2020.05.29
Edited by キャブ株式会社

わたしたちはUnited Athle(ユナイテッドアスレ)をはじめとした自社製品の品質面において、責任を持つということを管理・徹底しています。 品質管理とは、不良品や粗悪品を流通させないということだけでなく、安心・安全な製品を消費者に提供するということも含まれます。
ここでは、わたしたちキャブ株式会社が安心・安全なUnited Athle製品を消費者に提供するために遵守していることや取り組んでいることをご紹介します。

国民の健康を保護することを目的とする法律のひとつに、「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律(以下、家庭用品規制法)」というものがあります。
これは、厚生労働省が制定する法律で、日常で使用している家庭用品に含まれる化学物質による健康被害を未然に防止するための規制です。
中でも、わたしたちUnited Athle製品に関係の深い項目である「(ベビー向け製品への)ホルムアルデヒド対策」「特定芳香族アミンを生成するアゾ染料使用に対する規制」について、規制に関する詳細とキャブ株式会社で行っている対策をご紹介します。

ホルムアルデヒドとは有機化合物で、接着剤などに多く使用される物質です。ホルマリン(水溶液の呼称)と言えば、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
このホルムアルデヒドという成分は、揮発して空気に漂うと、呼吸器や目などに炎症を引き起こすと言われています。
衣料品においては、シワを防ぐための薬品などに含まれていることがあります。
通常は、人体に影響がない程度に抑えられているのですが、肌が敏感な赤ちゃんが着用するベビー服については、家庭用品規制法の中でホルムアルデヒドの検査基準が非常に厳しく定められています。

これは、ホルムアルデヒドが残留した衣類を着用した場合に、皮膚に直接触れた部分で赤くかぶれたり湿疹などの症状が現れたりという健康被害が報告されているためです。
United Athle製品では、ベビー向け製品(90cm以下)への安全対策として、以下のようなホルムアルデヒドに対する管理・対策を行っています。

<製品について>
家庭用品規制法に基づき、使用する生地および付属品のホルムアルデヒド検査(厚生省令第34号 乳幼児A-A0=0.05以下)を実施し基準値以下の検査結果を得ております。
(実施検査機関:一般財団法人カケンテストセンター)

<環境について>
製造工場、および国内物流倉庫において、ホルムアルデヒド環境測定を行い、ホルマリン空気移染についての予防対策(1枚ずつ個別包装)を行っています。
製品の検査結果については、お取引先様のご要望をいただければただちに開示が可能です。
※ただし製品移送中のホルムアルデヒド移染(当社倉庫よりお客様のお手元に届くまでの間の商品輸送や保管状況)についての管理は行っておりません。

2016年4月1日に、「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律(昭和48年法律第112号)」に規定する有害物質として新たに「アゾ化合物(特定芳香族アミン類を生成するもの)」が追加されました。
まず、この法律がどのような物質の使用を規制する法律なのかから説明します。

染料には、一般的に動植物から得られる「天然染料」と化学的に合成した「合成染料」とがあります。
この合成染料のうち、“アゾ染料”と呼ばれる染料が存在し、比較的ポピュラーに使用されてきました。
これらアゾ染料と呼ばれる一般に流通している染料のうち、ごく一部(5%程度)に、皮膚表面や腸内の細菌、肝臓等で還元分解され、発がん性またはそのおそれが指摘されている特定芳香族アミンを生成する可能性があると厚生労働省より発表がありました。
同時に、一部の特定芳香族アミン類を生成するアゾ染料において、前述の法律で規制されるに至りました。

諸外国でも安心・安全についての関心の高まりがあり、EU諸国や中国・韓国・台湾などでもすでに法規制されています。
厚生労働省は、同法にて発がん性物質を生成する恐れのあるアゾ染料(特定芳香族アミン)の試料1gあたり30μgを超えて使用した繊維製品や革製品を規制対象としています。
そのため、わたしたちキャブ株式会社では、生産する製品について、基準値:30μg/g(=30mg/kg)以上が検出されないよう、生産工場が遵守するよう管理を徹底しています。
これらの取り組みについて、お取引先様より求められた場合はキャブ株式会社の名義にて「不使用宣言書」を作成し提出したり、その根拠となるような資料を開示したりしています。
※「不使用宣言書」とは、アゾ化合物(特定芳香族アミン類を生成するもの)を全く使用しないということではなく、基準値以上が検出されないという内容です。

子どもの衣服に関係して、思いがけない事故を耳にすることがあります。
例えば、フード紐やリボンといったデザイン性向上のために取り付けられた部品により、家具や遊具に引っかかって転倒したり宙づりになったりという話などです。
子どもたちが着用する衣類を選ぶときは、デザイン性や快適性のほかに、「安全性」も十分に考慮しなければなりません。
日本では、これら安全性を考慮した子ども服の流通を目指し、2015年12月に「JIS L 4129 子ども用衣料の安全性―子ども用衣料に附属するひもの要求事項」が制定公示されました。
JIS L 4129の中では身体部位別・年少年長別に「ひも」に関する細かい要求事項が定められています。

JIS規格は任意の規格のためメーカーへの強制力はありません。
United Athleでは、会社全体の取り組みとしてこれら規格に賛同し、子どもの安全を守り、安心して過ごしてもらえるよう、使用している染料や材料だけでなくパーツ仕様にも配慮して製品企画をしています。

<子ども用衣類の安全への取り組み>
① パーカのフードひもの取り外し
ジップパーカやプルオーバーパーカにおいて、子どもサイズ(110・130・150cm)については、2015年12月よりフードひもを取り外して販売をしております。

② スウェットパンツの腰ひもの縫製仕様変更
スウェットパンツの腰ひもにおいて、子どもサイズ(110・130・150cm)については、2017年7月31日より外側に取り付けられていたひもが内側にくるよう、縫製仕様を変更しました。

ここまでご紹介したわたしたちの取り組みは、United Athle製品を消費者の皆様に安心して安全にご利用いただくためだけではなく、わたしたちがお取引させていただいているすべてのお取引先様に不利益となることがないようにするためでもあります。

これからも、皆様の安心と安全を守るための法規制の遵守と取り組みへの徹底を、わたしたちキャブ株式会社はお約束します。

(参考サイト)
▼e-GAV(電子政府の総合窓口)
有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律(昭和四十八年法律第百十二号)

▼JISC 日本産業標準調査会
日本産業標準調査会ウェブサイト

Edited by キャブ株式会社

1930年創業。United Athle(ユナイテッドアスレ)を企画・製造するアパレルメーカー。
創業以来モノづくりに従事し培ってきた知識と経験で、全国1万社以上のお客様のビジネスの
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